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デジモデさんの立体出力サービス

WFの3D-GANブースにて、旧ソクラスポットさん中の人の新しいサービス「デジモデ」が近日スタートとのことで告知されていました。

以前はProJet HD3000という、インクジェット硬化型の機械を使っておられたのですが、今回は機械を変更して、envisionTECのULTRAという機械を使うそうです。

envisionTECと言えば、宝飾向けで滑らかな表面が得られるPERFACTORYの評価が高いのですが、今回の新型機は、DLP方式の光硬化型でありながら比較的高速な造形が可能で、なおかつ独自の樹脂を使用することで、Z方向の段差が殆ど確認できない程に造形されるそうです。WFでは成形品サンプルの展示も行われていたのですが、かなりの大型の成形品でも精細でなめらかに出力されていて、問題なく直接原型に使える印象でした。

あくまでも予定だそうですが、出力価格は以前のソクラスポットさんの出力単価と同等、納期は3~4日程度を考えているそうです。HD3000の出力は、費用と仕上がり的には及第点ながら、独自のワックスサポートの除去が難しく、出力物の仕上げに手間を取られるのが問題でした。この点、この機械は光造形の吊り下げ式ですので、サポートは容易に機械的に除去できるはずです。

ただ、その代償として、サポートが立つ配置上の底面部分のディテールは一部失われることになりますので、表面ディテールが重要なモデルでは、モデリング段階で出力を意識したパーツ割りなどを考えなければならないのかなと。この点については一長一短だとは思いますが、あの表面の滑らかさがあれば、仕上げの手間は格段に減らせるんじゃないかと思います。

インクスさんのサービスも、最近は単価を下げたり、追加料金を払うことで納期短縮出来たりするのですが、新しいサービスが聞いた話通りなら、デジモデさんのサービスの方が魅力的ですね。ただ、機械もようやく納入されてテストを開始したばかりで、更なる入念なテストの後にサービス開始とのこと。もう少し時間は必要なようですが、3D出力の高い壁は相当に低くなるんじゃないかと期待しています。

comment (0) | trackback (0) | 投稿者:やまもと
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