Octane Render
GPGPUすげーな!と言うことで、Octane Renderというのを試しています。内容的には、外部でモデリングされたものをインポートしてイメージベースドライティング(IBL)でレンダリングするものですが、特筆すべきはその速度ですね。積極的にGPUの計算能力を利用するのですが、ものの数秒で最終レンダリングに近い画像が生成されていきます。このあたりのイメージは動画で見た方が分かりやすいですかね。
ここでリアルタイムに更新される画像はそのまま最終レンダなので、アングルとライティングが気に入ったら、そのまま気が済むまで(または一定のしきい値まで)放置すればOK。試しに10Mピクセル程度の巨大なレンダリングを行ってみましたが、流石に完了まで8時間くらいかかりました。ただ、画像サイズとクオリティを考えると十分すぎるスピードだと思います。
レンダリングスピードはほぼGPU依存、だたCPUもそこそこ使っているようで影響はあるかも知れません。GPUの搭載メモリも重要で、シーンの総量がメモリ量を超えると、そもそもレンダリングできないと思います。持っててよかったGTX260(メモリ1.7GB)。
今のところ、有償ベータで開発が続けられているため、予定の機能が実現されていませんし、ファイル形式の制限(入力メッシュはobjのみ、出力画像はPNGのみ)もあるのでメインのツールとしては不満がありますが、モデリング結果をさくっとレンダリングしてニヤニヤするには悪くないですね。もちろんマテリアルをちまちま付け直す手間は有るのですが、マテリアルの命名規則さえ変えなければ、仮に形状を修正しても、シーンをリロードすれば反映されるので、それ程手間ではないと思います。
この類のソフトは大体10万円~とお高いのがネックですが、今のところベータ版で半額ですし、元々の値段も安くて試しやすいのはいいですね。というか、そもそもArionを買おうと思ってたんですが、ちょっと高くてですね・・・。Arionは一足早く正式版がリリースされていて、機能的には欲しいものが揃っているので羨ましくは有るのですが。ま、ベータなソフトが育って行くに従って機能が増えるのも楽しいですし、ひとまずOctaneでいいのではないかと。
というわけで、前に造ったレイジングハート・エクセリオンさんと、さくっと造った劇場版バルディッシュさん。回転体メインだとモデリングの練習にいいですね。
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